近年、携帯型ゲーム機の充実やスマートフォンの普及もあり、子どもたちは家の中でも外でもどこでもゲームを楽しめるようになりました。
その反面、問題視されているのはゲームのやりすぎです。
毎日2時間以上ゲームをすることは、子どもの脳に悪影響を与えるといわれています。
そんなゲームをやりすぎてしまっている現代の子どもたちにおすすめなのがスポーツです。
運動することは、体や心の健全な成長を促すのみならず、記憶力や体感力にもいいということが明らかになっています。
子どものスポーツ教育を行っている「ERUTLUC」では、スポーツの動きを通した記憶力・体感力にも着目した指導をしています。
また、直接人とあわなくてもネット上でコミュニケーションをたやすく取れるようになってしまい、人と人とが直接合って関わりあう時間も減少傾向に有ります。
スポーツは、自らの身体を使うものです。ネット上では出来ません。
現場で直接体をぶつけあい、コニュニケーションできるスポーツは、まさに今の時代には必要なものとなってきています。
ゲーム脳とは、ゲームのやりすぎによって大脳の前頭葉にある「前頭前野」の働きが弱まってしまった脳のことを指します。
「前頭前野」とは、脳の中で私たちが何か行動をするときに考えをまとめていく部分で、機能が低下することによって老人性痴ほう症のような症状を引き起こすこともあります。
育ち盛りの子どもたちの脳が「ゲーム脳」になってしまうことは大変危険ですが、身近にその危険を解消する方法があります。
それはスポーツをすることです。
スポーツの走る、跳ぶ、投げるという動作は、「ゲーム脳」になり停滞してしまった前頭前野を活発にします。
こうしてスポーツによって鍛えられた脳を「スポーツ脳」と呼びます。
では「ゲーム脳」を「スポーツ脳」に変えることでどんなメリットがあるのでしょうか。
以下のような症状改善に期待できます。
ゲーム脳による症状
スポーツ脳による効果
スポーツをしている際に、「過去にもこんなシーンがあった気がする」という体験をしたことはないでしょうか? その際に体が勝手に動き、スムーズなプレーを可能にしたなどという現実に起こり得ることなのです。
スポーツをすることでその動きは体によって体感をともなう記憶として蓄積されていきます。
運動を反復することによって体がその動作を覚え、さらにはその動作を簡単に引き出せるようになります。
そして、ボールに対しての自分の動きや仲間と連係した際の自分の動きなどが複合的に絡むことで、その記憶はさらに強固なものになっていくのです。
学生時代の試験勉強の際、一夜漬けで数式や英単語などを覚えた経験はありませんか?
そして、その時に覚えた単語を今でも覚えているでしょうか?
一晩かけて勉強することによって数式や英単語をすべて覚えることができても、一晩ですべてを忘れてしまう可能性も高いといえます。
なぜならそれは「短期記憶」だからです。
年月が経っても忘れないような「長期記憶」は、「短期記憶」を地道に繰り返すことによって習得できます。
そして、「長期記憶」によって覚えたことは、忘れずにいつまでも覚えています。
それは運動においても同様です。
大人になってから何年ぶりかに自転車に乗ったときに、その乗り方に戸惑う方は少数かと思われます。
なぜなら、ほとんどの人が小さいころに習得した自転車の乗り方を覚えているからです。
「長期記憶」によって身に付けられた自転車の乗り方は、5年経とうと10年経とうと忘れる可能性はゼロに近いといえます。
それは体が経験を通して長期的な記憶を獲得したことを意味します。