スポーツという単語を聞いたときに、大抵の方は男の子をイメージしたのではないでしょうか。
しかし、近年では女子サッカーのなでしこジャパンがワールドカップで優勝したり、バレーの全日本女子がオリンピックで銅メダルを獲得したりするなど、日本でも女子アスリートたちが目覚ましい活躍を見せています。
男女問わず多くの子供たちの指導を行っています。こちらのページでは、知っておきたい女の子のスポーツ事情や子供のころに運動習慣を身に付けることの大切さについてご紹介します。
健康志向の高まりもあり、10歳以上の63%が過去1年間(平成22年10月20日~平成23年10月19日)に何らかのスポーツ活動を行っていると答えています。
そのなかでも一番多いのが「ウォーキング・軽い体操」で、4017万人が過去1年に行ったと回答。10歳以上の総人口の実に35.2%を占めました。
日本におけるスポーツ人気は男女関係なく高まりをみせており、生涯にわたってスポーツを楽しむためにも、子どものうちから運動習慣を身に付けておくのがベストといえます。
過去1年間にそのスポーツを行った人数および10歳以上総人口に占める割合
順位 | 種目 | 人数(万人) | 割合 |
---|---|---|---|
1位 | ウォーキング・軽い体操 | 4,017万人 | 35.20% |
2位 | ボウリング | 1,462万人 | 12.80% |
3位 | 水泳 | 1,203万人 | 10.50% |
4位 | 器具を使ったトレーニング | 1,124万人 | 9.90% |
5位 | ジョギング・マラソン | 1,096万人 | 9.60% |
6位 | 登山・ハイキング | 1,045万人 | 9.20% |
7位 | サイクリング | 1,011万人 | 8.90% |
8位 | つり | 928万人 | 8.10% |
9位 | ゴルフ(練習場を含む) | 924万人 | 8.10% |
10位 | 野球(キャッチボールを含む) | 812万人 | 7.10% |
引用元:総務省『平成23年社会生活基本調査(生活行動に関する結果)
「女の子には、おしとやかでかわいらしい女性育ってほしい」と考える方も多いでしょう。
そうした考えから、女の子らしい習い事を選ぶ傾向があるのもまた事実。
それはスポーツも例外ではありません。
特にバレエや新体操を習わせたいと考えるお母さんが多いようです。
最近では、ダンス、チアリーダーも女の子のスポーツの間で人気ですね!リズム感がついてとてもいいと思います。
子どもがやりたいスポーツと異なる場合は注意
一般的に母保護者の場合は、自分が習いたかったことを習わせたいと思う傾向があるようです。
そのため、バレエや新体操のような「女の子らしさ」を出せる種目に人気が集まっています。
しかし、子どもにもやりたいことがあり、それを尊重させてあげることもまた保護者の務めです。
女の子の間でもサッカーやバスケットボールなどは人気が高いので、まずは子どもの話を聞き、本当にその子が習いたいスポーツを習わせてあげることも大切なのではないでしょうか。
スポーツは元来、男子を中心に発展してきた経緯もあるので、指導法や環境なども女子基準で考えられていないものが多いです。
男女間では根本的に体のつくりが違うため、トレーニングの方法や運動を行うべき時期が変わってきます。
まずはそれをしっかり理解する必要があるでしょう。
性差が表れるのは?
男女間で体格に差が出てくるのはいつごろからなのでしょうか。
女子は、男子よりも少し早く、小学高学年あたりから第二次性徴が始まります。男子は中学生になってからと、女子よりも少し遅くスタートします。(もちろん個人差はあります)女子のほうが、男子よりも少し早く大人に近づいていくのです。
成長過程の女の子に過度なトレーニングは禁物
初経を迎えるころの女の子の体は、体脂肪が増加するため、スポーツをするうえでマイナスの要因になりやすいといえます。
体脂肪量および体脂肪率の増加は、体重移動をともなう運動において不利な側面があり、成績の低下を引き起こすことも考えられます。
一方、思春期を迎えた男の子の場合は同時期に男性ホルモンの影響により筋力量が増加。
パワーやスピードが高まる時期にさしかかります。
したがって、男女同じようにスポーツの指導を行うことは適切とはいえず、特に女の子において過度な体重制限やトレーニングは禁物です。
子どもがスポーツを習っていくうえで、上達するか否かは日々の習慣によって決まると言っても過言ではありません。
気づいたら靴をいつも右足から履いていたり、いつも走るときに同じほうの足が前に出たりする自身の経験はありませんか?
それらはすべて習慣であり、無意識のうちに行動に移しているのです。
日々の習慣を意識することで、スポーツに取り組む姿勢にも変化が見られるようになります。
特に、チームスポーツで得られる経験は、社会にでても役に立つことが満載です。
何かの目標へ向けて、仲間と協力しあう、意見を伝え合いすり合わせる、など、チームスポーツは社会現場の縮図とも言えます。
自分で考えることを習慣に
習慣化の第一歩として、大切なことは物事の考え方・捉え方を意識することでしょう。
スポーツにおける日々の練習で考えると、「この練習によってどんな効果があるのか」を意識するのとしないのとでは、その効果に違いがでます。
何も考えずにただ漠然と練習をこなすだけでは、練習自体を面白く感じなくなってしまうかもしれません。
練習によってどんな効果があるのかを意識し、考えることを習慣化することで、全体を見る能力が育ち、視野も広くなります。
子どもが小さいうちから考えて行動することに慣れていれば、物事を意味を深く考えられる利口な子に育つ可能性が高いといえます。
人のせいにしない習慣を身に付ける
子どもの場合、何か嫌なことがあると「誰々のせいだ」「自分は悪くない」とすねてしまうこともありますよね。
しかし、それをそのままにしておくと、何か壁にぶつかったときにそれを人のせいにする習慣が身に付いてしまうかもしれません。
それが当たり前になってしまうと、問題や課題に直面したときに本質に目を向けず、何かを理由に逃げ出してしまう癖が付いてしまいます。
人のせいにしたり、困難から逃げ出したりする悪習慣を絶つためにも、子どものころからスポーツを通して前向きな精神を身に付けることは重要だといえます。
自分でない誰かの行動を変えることよりも、自分自身の行動を変えることの方が簡単な事を知ってもらい、自分ができることに集中する力を身につけてもらえるよう頑張ります!